ルイジ・ボレッリその後…
今日は、越えるべき多くの山の一つ、ルイジ・ボレッリのその後についてお送りしよう。
その前に言っておかなければならない事が…
ルイジ・ボレッリのシャツ、もう1枚買っちゃった。(うふっ)
今度は色付きのドレスシャツ。
だって、店員さんが新作だって言うんだもん。
新作は押さえておかないとね。
とか何とか言って、仕事のために購入という大前提が崩れそうです。
良いシャツは、マジで良いです。
何枚も買えるわけ無いけど、何枚も欲しくなります。
これ、本当に自分でもビックリしてます。
『ちょっと気になってる』とか『ホントかよ?』なーんて思ってるあ・な・た・!
ぜひぜひ飛び降りちゃってください。(清水の舞台の話だよ!)
肝心のクリーニングの話。
白いボレッリのシャツを作業着にしちゃってますので、エリ袖の汚れは結構ひどい。
工場内は、涼しくなったとはいえ、依然汗だくなのだ。
洗浄工程としては、まず汚れのひどい部分を染抜き台で前処理します。
そして、2層式家庭用洗濯機に40℃+程度のお湯で洗浄液を用意して5分程度弱水流で洗います。
糊は付けません。
シャツによって糊か、風合いの柔らかい特殊な仕上げ剤かを使い分けます。
このシャツの場合、糊をしてしまうとゴワついてしまって、とても新品時の風合いにはならないのです。
洗いの方はバッチリでした。
問題は仕上げ。
ボタンダウンで止めたときのエリの微妙なライン、立体的に縫製(もちろん手縫い)された肩のライン等など、普段ならあまり気にしないポイントがある。
妻とアイロニスト(職人さんね)が『あーでもねぇ、こーでもねぇ』と考え込みつつ仕上げていた。
最初に仕上がったシャツを見せに来た時は『そんなの着たくねぇよ』とダメ出し。(お前が仕上げろよ!とか言わないの)
何度かやり直した後、ようやく納得の仕上がりとなった。
アイロニストにもコツはつかめたようだ。
まずは襟
左指がポインツっ!
そして問題の肩
前身
袖
そして、これだっ!(ワン・ツー・スリー・)
如何で御座いましょう?
やっぱ、マネキン?みたいなやつ買わなきゃいかんね。
ハンガーに掛けると、どうしても肩のラインがおかしく写ってしまうが、私が購入した当初のラインは、ほぼ完璧に再現できています。
エリの微妙なラインもバッチリでしょう。
ドンと来い、ボレッリ。
高級シャツの仕上がりに納得の行かないお客様がお見えになりましたら、1度キタヤに出してみては如何でしょう?
ドンと来い、高級シャツ。
ドンと来い、今日のナイスサウンド。
ニルバーナの『スメルズ・ライク・ティーン・スピリット』だぁーーー!
当時、オイラはバーでバイトしていた。(昼間はちゃんと仕事してたよ)
そこに来る馴染みの客がえらい勢いでCD を持ってきた。
『時代が変わる』と。
『んなーにいってんだぁ?』
その客自体はべスパに乗り軍の払い下げコートを着たいわゆる「モッズ」だったのだが、そのえらい勧めように渋々聴いて見ると、!!!!????
『時代が変わる!』(爆)
ビリビリきたよ。
永年に語り継がれる名曲になると確信したね。
今でもそう思えるし。
だけど、歌った本人のカート・コバーン(作者であり故人)は「契約の関係で仕方ないからこの歌を歌う。だけどこの曲は俺達の人生を、そしてシアトルを台無しにした。そして多分、お前らも」なんて言ってる。
お金や名誉じゃないのかしら?と、貧乏性(貧乏の間違い?)の俺は思うのであった。