通販のシミ抜き剤で落ちなかったインクのシミ抜き

家庭洗濯でボールペンやマジックを出し忘れていっしょに洗ってしまった!という御相談をよく受けます。

しかし、今回の御依頼を下さったお客様はなかなか上手(うわて)でした。

年の頃なら50代後半の女性の方でした…




私:『いらっしゃいませ!』

お客様:『息子の作業着を家で洗ったら、うっかりペンといっしょに洗ってしまったの…それで、インターネットで…』

私:『そうでしたか!当店を検索して来て下さったのですね?』

お客様:『ちがうんです…』

私:『……(内心がっくりしつつ)と、申しますと?』

お客様:『これはヤバイ!息子に怒られる!と思ってあわててインターネットで検索してこれを買ったんです…』

と、言って私にあるものを取り出して見せてくださいました。




『ご家庭で簡単に出来るシミ抜き剤』

でした。

送料代引き手数料込みで¥2000以上の代物です。




お客様:『これを付けて揉んで放置を繰り返せば取れると書いてあったんだけど、まる二日やっても落ちなくて…』

なんという身の軽さ!

私の勝手な先入観で申しますと、このくらいのお年の女性でしたら『ネットで検索』なんていうキーワードが出てくるとは思いもしませんでしたから。

しかし『ネットで検索』まで行動されて『クリーニング』ではなく『シミ抜き剤』のほうに行かれてしまったのは残念でなりませんでした。

クリーニング店に対する信用はまだまだ低いのでしょうね?




お客様:『息子には怒られるし落ちないし、どうしようかと思ってここへ来たんです』

そういって、インクの暴発した作業着を見せてくださいました。

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多少薄くはなっていますが、殆んど取りれずに残った状態でした。

私:『(シミ抜き剤を見ながら)これは大変だったでしょうね?』

『きっと少量のインクでしたら、これでも取れたかも知れませんが、大量に付いたインクですと、私共でも相当大変なんですよ!』

『今まで数々のインクのシミ抜きをしてきましたが、御自分で何もせず、付いてすぐにお持ちいただくと結構な確立でキレイにしてお渡しできるのですが、何かしてしまってからですと落ちきらない可能性があるんですよ…』

お客様:『薄くなるだけでもいいんです!また息子に怒られちゃうから…』

私:『ちょっとシミに触らせてもらっていいですか?』



シミ抜き台でシミの具合を見せてもらいました。

一部分だけ30秒ほどシミ抜きをやったところ、まだシミが薄くなる余地はあるようです。



私:『ちょっとシミ抜きさせてもらいましたが、これくらいにならなりますよ!』

お客様:『あぁ!こんなに薄くなるならお願いします!』

と、言う事でお預かりとなりました。



早速インクのシミ抜きに取り掛かりました。

いわば、『市販のシミ抜き剤』vs『キタヤクリーニング』のこの勝負(爆)

負けるわけにはいきません。

しかし、まる二日もシミに触ってますから、最後の最後が厳しいかもなぁ…なんて独り言を言いつつ作業を続けます。

ほぼシミをとりきった後、明日洗えるだけにして、その日は帰路につきました。



翌朝、工場に来て作業をしていると

『なんだか昨日のシミと似たようなインクのシミ抜き依頼があるなぁ』

…婦人物の作業服を手に取った。

タグを確認すると…

『昨日のお客さんじゃん!』

私が帰った後、駆け込みで持ってらっしゃったのね?

きっと、昨日お話したときに安心してもらえたんだなぁ…と、嬉しさと重圧が…(笑)

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これもシミ抜き剤をつけたんですね?(苦笑)

久々のキレンジャーの如く

『まかせんしゃーい!』

と、心の中で気合を入れてシミ抜きした結果はこちら。

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一目瞭然!

勝つことができました(笑)

息子さんの作業着はインクの量が多かったので、よく見ると薄っすらとシミが残ってしまいましたが、それでもよく見ないと解らないくらいになりました。

もう息子さんに怒られなくてすみますよ!




今回のお客様。

ネットでシミ抜き剤を検索するという意味で『なかなかの上手』と表現させていただきました。

次に選んだのが『キタヤクリーニング』

こちらも『なかなかの上手』といわずには居れません(笑)

ありがたいことです。

『ご家庭で簡単に出来るシミ抜き剤』が多く販売されているという事実は、家庭でいつでも気軽にシミが取れるという意味もあるのでしょうが、『クリーニング店に頼んでも取れない』から需要があるのだと思います。

市販のシミ抜き剤で落ちるシミは、もともとクリーニング店でも少しだけ手間を加えれば取れる簡単なシミだと推測します。

全国に10万件以上あるといわれているクリーニング店ですが、適切なシミ抜きが出来る店は極わずかのようです。

私が所属するDCCの会長いわく、『ちょっと多めに見積もっても10万件のうち2%(2000件)もないのでは?』と推測されています。

キタヤは2%のうちの1件です。

めぐり合う確立としては、非常に少なくなってしまうかも知れませんが、より多くのクリーニングで困っているお客様のお役に立ちたいと、今日もブログを書いています。



今日はキレイにまとまってしまいました(爆)

それでは、市販のシミ抜き剤に勝ったときの合言葉!

『ドンと来い!インクのシミ抜き!』
御利用ありがとうございました。




それでは重い…重過ぎる『今日のナイスサウンド』をお送りします。



Electric Wizardの『Son of Nothing』だぁーーーーーー!

強力な重低音と猛烈なトリップ感は私の中で最高に近い曲に位置付けられています。

だけど、なかなかこんなオドロオドロしい曲は店ではかけられませんので、もっぱらドライブ要員です。

音楽好きのうちの子供たちも、まだまだこの辺りになるとチンプンカンプンで、やっぱり一人で移動中のサウンドになってしまいますが…(苦笑)



そういえば、長男は4年生だ。

私がハードロックの洗礼を受けたのは『ジャーニー』をさかのぼること数年前。

小学校4年生のときだったのを思い出した。

当時転校して来たS君という子がいた。

やる事がいちいち大人に見えた。

自転車に乗るときに着用を義務付けられていた『ヘルメット』もかぶらない。

小学生でありながら『夕刊配達』のバイトをしていた。

おやつの時間には自分で焼いた『肉』とご飯を食べていた(爆)

そんな彼が『これを聴け!』と延々聴かされたのが

『ディープ・パープル』のライブ盤だった。

このギターソロがすごい!

このキーボードの良さがわかるか


彼はずっとしゃべっていた。

おかげで曲のほうはあんまり覚えちゃいない(爆)

ただ、外国にはすごい奴らがいるもんじゃ…とは脳裏に残った。




と、いうことで、やっぱり息子たちには無理やり聴かせよう(爆)
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